こんにちは中田です(´・ω・`)
先日、ある劇団に所属していて脚本や台本を書かれている患者さんが、わらび整骨院のスタッフをモデルにお話を書いてくれました。
<登場人物>
・カレイ:ネガティブ思考でいじめられっ子。大衆魚。
・ヒラメ:海の中の理解者。物知りで思いやりがある。高級魚。
・ケガニ:海の中のお調子者。悪意はないが、思ったことを何でも喋ってしまう。高級魚。
カレイ、膝を抱え座っている。
カレイ「・・・はぁ。」
ヒラメやってくる。
ヒラメ「こんなところにいた。どうしたんだよカレイくん。」
カレイ「・・・放っておいてくれよ、ヒラメくん。」
ヒラメ「そんな訳にはいかないよ。僕ら親友じゃないか?」
カレイ「ヒラメくん・・・。」
ヒラメ「何があったのか、話してみなよ。」
カレイ「実は、毛蟹くんが・・・」
ケガニ、現れカレイを馬鹿にする。
ケガニ「やーい、やーい、右ギメ野郎。お前いつも写真撮る時右ギメでバリエーションがないんだよ。」
ケガニ、去る。
カレイ「って、馬鹿にするんだ。」
ヒラメ「アイツ・・・。給料、3割カットだな」
カレイ「馬鹿にするんだよ。(泣く)」
ヒラメ「大丈夫だよ。カレイくん。僕だって、左しか向けない。左ギメ野郎だよ。仲間だよ。」
カレイ「ヒラメくん。でも、それだけじゃないんだ。実は・・・」
ケガニ、現れる
ケガニ「やーい。やーい。お前、俺のハサミみたいに、自慢の武器持ってないんだってな?歯だって虫食うだけだから丸まってる。この生態系の弱者がッ!!」
ケガニ、去る。
カレイ「って、馬鹿にするんだ。」
ヒラメ「アイツ・・・。給料、5割カットだな」
カレイ「馬鹿にするんだよ。(泣く)」
ヒラメ「大丈夫だよ。カレイくん。僕の口は大きいし尖ってるけど、裂けてるから不気味じゃないか?君の口の方がおちょぼ口でかわいいよ!」
カレイ「ヒラメくん。でも、まだあるんだ。」
ヒラメ「まだあるの!?」
カレイ「実は・・・」
ケガニ、現れる。
ケガニ「やーい。やーい。お前は海底で獲物を待ち伏せすることしかで来ない卑怯ものだ!!この木偶の坊がッ!!」
ケガニ、去る。
カレイ「って、馬鹿にするんだ。」
ヒラメ「アイツ・・・。給料、8割カットだな」
カレイ「馬鹿にするんだよ。(泣く)」
ヒラメ「大丈夫だよ。カレイくん。僕も舞い踊って小魚を補食するけど、君のように土には潜れない。立派な才能じゃないか!」
カレイ「ヒラメくん。・・・ありがとう。でも、一番の決め手は・・・」
ヒラメ「アイツ本当、ダメ人間だな。!?」
カレイ「実は・・・」
ケガニ「やーい、やーい、大衆魚!お前、貧乏臭いんだよ。一緒の海、泳ぐんじゃねぇよ。」
カレイ「って。」
ヒラメ「アイツ、給料全部カットだな。」
カレイ「馬鹿にするんだよ。(泣く)」
ヒラメ「確かに僕も高級魚だけど・・・」
カレイ「僕さ。お母さんに聞いたんだ。なんで僕らは大衆魚なの?高級魚じゃないの?って。」
ヒラメ「そしたら?」
カレイ「僕ら、江戸時代は高級魚だったんだって・・・。」
ヒラメ「なんで大衆魚に?」
カレイ「なんで?なんでって、君が僕らの代わりに高級魚になったんじゃないか!?」
ヒラメ「えっ!!」
カレイ「日本の懐石料理は料理を出すとき頭を左に向けるんだ。だから、右を向いている僕らは向かない。代わりに左を向いているヒラメを使うって。」
ヒラメ「そんな・・・」
カレイ「お前たちのせいで僕らは・・・!!」
ヒラメ「でも!!大衆魚の方が皆の人気者じゃないか!!アイドルを見てみなよ!昔はモー娘。!モー娘。!!っていってたのに、今じゃファンに近いAKBじゃないか!」
カレイ「確かに・・・」
ヒラメ「カレイくんが言ったのは、全部個性なんだ。個性はその人を作らない。個性をどう使うかがその人を創っていくんだ。これから僕と一緒に高級魚、目指そうよ。」
カレイ「ヒラメくん・・・。ごめん。僕が悪かったよ。一緒に頑張ろう!」
ケガニ、やって来て。
ケガニ「話は聞かせてもらった。・・・ごめん。ちょっとからかうつもりだったのに。まさかこんなに傷つけていたなんて。本当にごめん。」
カレイ「・・・」
ヒラメ「・・・ケガニくん。」
カレイ「・・・もういいんだよ。」
ケガニ「許してくれるのか?」
ヒラメ「うん。」
カレイ「給料はカットだけどな。」
ケガニ「えっ!」
ヒラメ「一緒に最高の高級魚、目指そう?」
ケガニ「ああ。」
カレイ「よーし。ヒラメの『ヒラ』、カレイの『イ』、ケガニの『ケ』をとって、アイドルグループ、『ヒライケン』の結成だ!!」
平井堅の曲が流れ始める。
『ヒライケン』の3人熱唱。
鐘が一つなる。
ヒラメ「やっぱり地道に働こう。」
《了》
なんだか考えさせられるお話ですね。
ちなみに誰がどの生き物のモデルかわかりましたか?